九州電力
NTTドコモ関西
トップリーグ昇格へ向け、10月6日から宮崎県立総合運動公園で行った秋季強化合宿の総仕上げは、トップウェストの強豪、志同じくトップリーグ昇格へ向け、元日本代表萩本監督をバックスコーチに迎え入れるなど強化を図るNTTドコモ関西との戦いとなりました。
宮崎県でトップキュウシュウ・ウェスト所属のチームが試合を行う機会が少ないため、この日宮崎県立総合運動公園ラグビー場には、九州電力宮崎支店の皆様はじめ、宮崎県坂副知事、県下の高校やジュニアチームなど250名を超える観客を迎え、九電ラグビー部のボルテージが上がらないわけにはいきません。 開始からFW・BK一体となった攻撃でドコモサイドに攻め込むも、久しぶりの手ごわい相手に、九電のやる気が空回り。攻めては小さなミスで切り返されなかなかリズムに乗れません。 そのいやな流れを断ち切ったのは、九電の誇る華麗なBK陣。前半9分スクラムから齊藤−グレイ−ミラーと渡り一気にゲインラインを突破。最後は忠実にフォローをしていた「ゼブラ」吉永へボールが渡り先制のトライ。 その後一進一退の攻防が続きましたが、ここから九電の攻撃が炸裂しました。
21分にFL進藤選手がラックを形成。素早い球出しにドコモディフェンスが崩壊したところをミラー選手がアタック、再び吉永選手へつなぎトライ。 29分にはゴール前ラックからBKへ供給されたボールをグレイ選手が個人技でトライを奪い、続く32分には、ラインアウトから齊藤選手と鮮やかなクロスプレーでグレイ選手が大きくゲイン。サポートした吉岡選手へパス、吉岡選手から再度グレイ選手へパスが渡りトライ。パス&フォローの基本プレーを忠実に守ったこのトライは、観戦した高校生にもいいお手本となったと思います。 最後は38分スクラムから吉岡選手へ渡ったボールは、一瞬死角となったインサイドへ抜群のスピードで切れ込んできた黒木選手へ渡り独走のトライ。鮮やかなサインプレーが決まり、前半を33対0で折り返しました。
後半先手を奪ったのも九州電力。3分ハーフライン付近で得たペナルティーから、グレイ選手が鮮やかにドコモゴール前タッチキック。そのラインアウトからFWがモールを形成して押し込むパワープレーでトライを奪いました。 11分には九電のラックを主体とした攻撃でドコモディフェンスを翻弄。最後はグレイ選手からパスを受けた今村選手がゴールラインへ飛び込みトライ。 16分には九電の連続攻撃に激しくタックルを見舞うドコモの選手に対し、SO齊藤選手がドコモインゴールへ絶妙のショートパント。そのキックに明治大学の先輩今村選手が素早く反応。ダイレクトでキャッチをしてそのままボールを押えトライを奪いました。
しかしその後ドコモも身を挺した攻撃に防戦となり、28分には九電ゴール前で痛恨のペナルティ。そこから攻撃を仕掛けられトライを奪われました。 しかし36分には再びドコモゴール前まで攻め込み、吉岡選手がドコモディフェンスの動きを素早く察知して、インゴールへキックしたボールに、黒木選手がタイミングよく反応してとどめのトライを奪いました。
6日からの秋季強化合宿で、激しいブレイクダウンの練習や、組織プレーの練習に時間を費やした結果、NTTドコモ関西を圧倒するブレイクダウンと、意思統一された戦いとなり秋季強化合宿の成果をお見せできることが出来ました。今後の試合へ向け、期待が出来る仕上がりとなり、充実の合宿を最高の形で終えることが出来ました。
次は14日に、同じトップウェストの強豪、近鉄ライナーズとの戦いとなります。 進化し続ける九電ラグビー部の戦いにこうご期待下さい。
最後になりますが、遠路宮崎までお越しいただいたNTTドコモ関西ラグビー部の皆さまありがとうございました。また、オープン戦にも関わらず、公式戦並みのグラウンドコンディションを用意頂いた宮崎県ラグビーフットボール協会関係者、合宿をサポート頂いた坂副知事をはじめとする宮崎県関係者、そして三連休のなかご観戦頂いた皆さまに、厚くお礼申し上げます。