九州電力
コカ・コーラWRS
台風の接近が心配されたこの試合、大きな影響もなく開催となりました。 前日からの雨でぬかるんだグラウンド、グレイ、ミラーの外国人を揃え、キックを主体に前進を図る九州電力。一方司令塔スタンドオフ淵上選手を起点に、果敢にボールを展開するコカ・コーラウェストレッドスパークス(以下CCWRS)。意地と意地のぶつかり合い、激しい肉弾戦、香椎ダービー第2戦は、予想通り前半から死闘を予想させる展開となりました。
まず均衡を破ったのはCCWRS。前半19分グレイ選手がぬかるんだグラウンドに足を取られたその瞬間、淵上選手が、そのわずかなギャップを見逃さずゲインラインを突破。ニールソン、鶴丸選手と渡り先制のトライ。 この日の九州電力は、敵陣でのマイボールラインアウトを奪われ、攻め込んだラックではペナルティを犯すなど、なかなか波に乗れない展開が続きストレスが溜まる戦い。この流れを変えるべく前半26分相手ゴール前、吉上選手を中心としてラインアウトからFWのモール攻撃を繰り返し、強固なCCWRSディフェンスを撃破するトライ。吉岡選手のゴールも決まり同点に追いつきます。 しかし、前半30分、今度はCCWRS重量FWのモール攻撃を耐え切れずトライを奪われ7対12で前半を折り返しました。
ヒートアップした後半戦、またもやCCWRSに先手を取られ、後半11分九電ゴール前ラインアウトからモールを押し込まれトライを奪われます。 その後一進一退の攻防が続き、昨年のトップキュウシュウリーグの興奮を再現する手に汗握る白熱した試合となり、両チームとも攻撃と防御が瞬時に入替る緊張感溢れる戦いの中、後半33分九電バックス陣のパスミスに淵上選手が素早く反応、右ラインへ展開されたボールを淵上選手自ら押さえ7対24となり万事休すと思われました。 しかしここから九電フィフティーンは、猛追を見せ、後半37分、CCWRS22m中央付近スクラムから途中出場の瓜生選手−吉岡選手と渡りトライ。 続く40分には、瓜生選手の個人技によりCCWRSゴールへ蹴り込んだボールを、俊足を飛ばし自ら押さえトライ。21対24と肉薄し、ラストワンプレーでの逆転を目指し最後の攻撃にかけましたが、無情にもノーサイド。
「死闘」試合後の選手の様子から、その言葉がしか見当たらない激しいゲームとなり、公式戦開幕を前に、最高のプレシーズンマッチとなりました。 春の練習試合から見違えるような仕上がりを見せたCCWRS。来季トップリーグ昇格を目指す九電にとって、トップリーグ開幕前にベストメンバーで臨んで頂いたCCWRSに互角に渡り合えたのは、自信となりました。
来る9月2日、東京江戸川陸上競技場で開幕を迎えるCCWRS。今シーズントップリーグ上位進出を願い、九州電力ラグビー部はエールを贈ります。 香椎ダービー第3ラウンドは11月の予定。1勝1敗で迎える最終ラウンド。九州男児の熱い戦いに、こうご期待!
最後になりましたが、悪天候のなかご来場頂き、最後までご声援を頂いた皆さまに、厚くお礼申し上げます。