九州電力
コカ・コーラWJ
宿敵コカ・コーラWJとの香椎ダービーが、コカ・コーラさわやかスポーツ広場で行なわれました。今季からトップリーグに昇格する「赤い旋風」に対し、春の総決算として並々ならぬ決意で臨んだ試合。本日は200名を超える大勢の応援の後押しを受け、公式戦さながらの白熱した試合を展開しました。
この試合キーマンとなったのはFBミラー選手。開始2分の連続攻撃から、相手のディフェンダーが前に出てくるのを見逃さず、コーラ陣22m付近にショートパントを転がすと、Aチームに抜擢された成長株一押しのWTB久保選手が素早く反応、対面に競い勝ってボールをキャッチすると、疾風のごとく先制のトライ。10分にはコーラSH竹内選手に一瞬の隙をつかれトライを奪われますが、九電は17分、連続攻撃から突破したミラー選手がまたも絶妙なショートパント。自らそのボールを抑えトライを奪いました。 続いてこの日の殊勲者は”ジャガー”松本選手。24分に敵陣22m付近の停滞したラックから、抜け出しそのままトライ。この日は相手をなぎ倒す激しいタックルと、密集のボールに絡みまくるなど骨惜しみないプレーは大きな存在感を示しました。 さらに、終了間際には吉上選手がベテランらしい好判断のライン参加で4本目のトライを奪い、前半を折り返します。
後半に入り、トップリーグチームの気迫の攻撃に、開始から防戦一方。開始1分にトライを奪われると、続く5分にも連続トライを奪われ、あっという間に7点差に迫られます。しかしコーラの新外国人選手スーパー14 チーフスで活躍したマーク ・ランビー選手をはじめとする攻撃を、粘り強いタックルで防ぐと、24分ゴール前ラインアウトからFWがモール攻撃、最後は松本選手がサイドアタックを仕掛け、この日2つ目のトライで33対19と突き放しました。その後も勝利へ向け、九電、コーラとも死力を尽くし一進一退の攻防を続けますが、互いの激しいディフェンスで共に得点をあげることができずにノーサイドとなりました。
本日の試合をもって春シーズンを終了しましたが、この日のほとんどのトライにピーターミラー、松本選手が絡む大活躍。また故障の瓜生選手に替わって司令塔を務めた齊藤選手は、対面の元日本代表淵上選手に真っ向勝負を挑み、WTB黒木選手も度々切れのいいランで会場を沸かせ、この日はリザーブに回ったもののAチームに名を連ね、ジャガーにすさまじいライバル心を燃やす河原崎選手、本日は欠場したものの春から1本目に定着した浦選手、新外国人の巨漢ヒーニー選手など、新しい戦力が着々と芽生えています。 川嵜主将、吉岡副将を中心に、精神的支柱ナイサン・グレイをはじめ4名の豪州出身選手、更には「まだまだ若いモンには負けん」と三輪、吉上、前田選手達の頼れるベテランを絡めた新生九州電力は、1ヶ月間の体力強化期間、夏合宿を経て、更にパワーアップして来るべきシーズンに臨み、「公式戦無敗」を目標にトップリーグ昇格を果たすよう頑張ります。
最後になりますが、この日、お忙しいなかご声援を頂いた応援団をはじめとする皆さまに厚くお礼を申し上げます。